外来での流れ

頭痛の原因はいろいろあります。
一番大切なことは、その頭痛の原因が生命にかかわるものかどうかを見極めることです。
当クリニックではまず頭痛に関して詳しく問診を行います。
(発生時期、痛みの持続期間、頻度、痛み方など)
検査が必要な場合はMRI検査やCT 検査を実施し、その頭痛が一次性頭痛なのか二次性頭痛なのかを診断いたします。
大部分の頭痛には有効な治療法がありますので、患者さんのお話をお聞きし、適切な治療・生活改善のアドバイスを行います。
問診

頭痛の診察・診断方法

  • 問診 頭痛の診察は問診から始まります。
  • 頭痛が起きた時間や時期
  • 痛みがどのくらい続いたか
  • 頭痛はどのくらいの頻度で起きているか
  • 痛む場所や性質(ズキンズキンやガンガン)、程度(寝込んでしまう程かどうか)
  • 頭痛以外の症状がないか
  • 検査

    血液や尿の検査、CT検査、MRI検査など必要な検査を追加して、診断を確定していきます。
    CT検査やMRI検査が必要な場合は、受診当日、検査を実施し、早期の診断に努めています。
    MRI検査

    頭痛の種類

    頭痛は、脳の痛みを感じる場所が、血管のけいれんや神経・筋肉の緊張、炎症や出血など何らかの刺激を受けることによって起こります。
    頭痛以外に特に症状のない一次性頭痛と何か病気があってその症状の1つとして頭痛がみられる二次性頭痛の2つに大きく分類されます。
    一次性頭痛
    一次性頭痛とは、何となく繰り返す、いわゆる「頭痛持ち」の方です。
    頭痛で外来を受診する患者さんのほとんどがこちらで、それだけで命にかかわることはありませんが、日常生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
    代表的なものに、以下の3つがあげられます。
    緊張型頭痛

    頭痛で受診する人のほとんどがこのタイプです。
    特徴
    • 毎日のように肩から後頭部にかけて痛みが起き、30分から1週間続きます
    • 頭をぎゅーっと締め付けられるような痛みです
    • 首や肩が凝っていると感じることが多く、目の疲れ、身体のだるさ、時にめまいなどを伴います
    • デスクワークや寒いところで仕事をしている方などに多いです
    誘因

    原因は身体的ストレスと精神的ストレスがあげられます。
    • 身体的ストレス・・・姿勢が悪い、長時間デスクワークをしている、睡眠不足などでの筋肉の緊張がとれていない、血液の流れが悪い
    • 精神的ストレス・・・対人関係や仕事、家庭で悩みや不安を抱えることで緊張を強いられている
    片頭痛
    思春期から40代の女性に多くみられます。
    特徴
    • 頭痛の頻度は月に数回程度、多いときは週に1,2回
    • 頭の片側あるいは両側がズキンズキンと脈を打つような痛み
    • 吐き気や嘔吐、ぐるぐる回るめまい感を伴う
    • 痛みの前兆で、目の前がチカチカし視野が見づらくなったり、手足のしびれやしゃべりにくくなることがある。
    誘因

    仕事や緊張から解放されてホッとしたときや、女性は生理前や生理中の女性ホルモンが乱れるとき、家族に片頭痛の方がいる方、またお酒を飲んだときやチョコレート、チーズなどを食べたときも誘発されることがあります。
    片頭痛の前兆
    片頭痛は、痛みが起こる前に前兆を伴うタイプと、伴わないタイプに分類できます。 最も多い前兆は、「閃輝暗点」と呼ばれる症状で、
    • 目の前で光がチカチカする
    • 視野の中にきらきら光るジグザクの線が見えてくる(万華鏡を覗いているような)
    • 視野が狭くなる
    などですが、頭痛が始まるとそれらの症状は消失してしまいます。
    前兆は片頭痛に必ず伴うわけではありません。
    前兆のない片頭痛の患者様のほうがたくさんいらっしゃいます。
    片頭痛の予兆
    前兆のない片頭痛でも、ある状態が頭痛の前に起こる方もいます。
    具体的には、
    • なまあくびがでる
    • イライラする
    • 気分が悪い
    • 甘いものが欲しくなる
    • 眠気を感じる
    というような状態のあとに、頭痛が起こる場合です。
    群発頭痛
    緊張型頭痛や片頭痛に比べると、最も痛い頭痛です。
    特徴
    • 20~30代の働き盛りの男性に多い
    • 年から数年に一度、1ヶ月から数ヶ月、毎日のように決まった時間に激しい痛みが起きる
    • 頭部の片側、眼の奥あたりが「目をえぐられる」ような激しい痛み
    • 目の充血、涙、鼻水、鼻づまりを伴う
    誘因
    頭の中の血管が拡がることが関係しているのではないかと言われています。
    そのため、頭痛の期間中は血管を拡張させるアルコールの摂取は厳禁です。
    また、心臓の病気等で血管を拡張させる作用のある薬を服用している人は、主治医の先生に相談してください。
    二次性頭痛
    二次性頭痛とは、病気の症状として発生する頭痛です。
    早期に原因の疾患を診断し、治療を開始しなければなりません。
    二次性頭痛を伴う病気には以下の代表的なものがあります。
    くも膜下出血
    これまで味わったことの無い痛みが特徴です。
    「いきなり、思い切りバットで殴られたような」とか、「鐘の中に頭を入れてガンガンたたかれたような」などと表現される方もいらっしゃいます。
    嘔吐もみられることが多いです。
    脳出血
    頭痛が徐々に強くなったり、また突然の激しい頭痛に襲われ、手足がしびれたり力が入りにくかったりします。
    ろれつが回らなかったり見え方がおかしくなったりすることもあり意識障害を起こします。
    脳腫瘍
    朝方に頭が痛くなることが有名で、日中はおさまることがあります。
    吐いてしまう、手足が麻痺してくる、けいれんを起こすことも出てきます。
    髄膜炎
    ウイルスや細菌が脳や脊髄の周りに入り炎症を起こします。
    熱が出たりうなじのあたりが硬くなって首が回らなくなったりけいれんや意識障害などが起こります。
    診断・治療が遅れると致命的となるので迅速な対応が必要です。
    慢性硬膜下血腫
    高齢の方に起こりやすい病気です。
    頭をぶつけたりして数ヶ月してから徐々に頭の中に血がたまり、麻痺や認知症を伴うことが多くなります。
    急に認知症が進んだなと感じたらこれかもしれません。
    いつも頭痛がある方は、二次性頭痛が発生しても「いつもの頭痛だろう」と放置してしまいがちです。
    しかし、このような頭痛は命にかかわる病気の可能性が高いため、安易に自己判断せず、早めに受診するようにしてください。
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